元仮面優等生の青春ゾンビ

元札幌市民 元仮面優等生 今はうだつの上がらぬ社会人

酒飲みの私が如何にして9月を乗り切ったか

成人を迎えてから5年、今や生粋の酒飲みとして会社員生活を過ごす毎日です。

 

 

勤め先から「李下に冠を正さず」と、体調不良の元を呼び込まないよう律する文言が発出されました。

 

平時は友人や常連仲間と飲むことも多かったですが、公衆衛生上の措置が取られているときには、リスクに気をつけながら、たまに1人でひっそりと飲んでおりました。

 

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(1人飲みの日々、写真はゆりねの天ぷら)

 

もともと1人飲みを好む性分のため、ストレスを抱え込むことも少なく、それなりに楽しく過ごしておりました。

 

また、こうした状況も10年後、20年後には懐かしく思うのかなあとのんびり考えておりました。

 

 

しかし、8月下旬、慢性的に残業が発生してしまう会社員にとって、大変厳しい制限が課されてしまいました。

 

「飲食店に対して19時以降酒類提供禁止、20時閉店要請」

 

飲めない。

日本全国同じ悩みを抱えた酒飲みは多いでしょう。特に体調不良者が多いわけではないけど、行政区分の関係上こうした制限の対象地域に該当してしまっている生活圏の方々は、辛い気持ちが大きいでしょう。

 

ただこればかりは、各所が度重なる調整と検討の結果でしょう。当然各所は弊社よりも長時間、あらゆる負担に耐えながら働いてくれているわけですから、そのご苦労を推し量ると私情であれこれ言うのは憚られます。同制限は所与のものとして受け入れ、私は私の幸福度を最大化するために考えます。

 

 

贔屓の店は開店20時。無理。

まあ全くもって飲まないというわけではないので、会社近くで一杯引っ掛けたり、自宅で飲んだりはしましたが、やはり贔屓の店に行きたい。

 

店主や常連仲間の顔を見て安心したい。たわいもない話をしながら、目の前の料理や酒の味を褒め称えたい。

そうした欲求が強くなると同時に、1人で考える時間が増えたことで、別の思いが強くなってきました。

 

 

こうした悩みは全て、ゆかりのない地域に配属された独り身が築き上げたコミュニティに依存しているから。楽しみの一つとしては悪くないが、過度な依存は健康だけでなく、こうした状況に弱い。

 

 

一念発起し、高校時代もしくは金のない大学時代に好きだったことへ割く時間に仕向けてみました。昨年から在宅時間長期化でややウエイトは増えていましたが、また改めて。

 

 

社会人になってからペースが鈍化していた読書、

今まで同じ噺家、しかも古典ばかり見ていた落語、実は出席率が下がっていた陶芸サークル、

2年地上住んでて未だに数件しか行ってないカフェ、

釣りか山菜採りしかしてなかった遠出、

仕事に直接関連しない趣味の勉強、

平日昼間に何の意味もなく散歩して、普段の生活と違う街を観察したりもしました。

 

気づいたことを簡単にメモにまとめて読み返してみると、なるほど、こんなに多くの楽しみが私の周りにはたくさんあったのに、「酒飲み」が制限されてしまったばっかりに、意識が過度に集中してしまっていたのかと思いました。

 

 

 

 

久しぶりにお酒を飲んだ金曜日。久しぶりに顔を合わせる常連仲間と飲むと、雑多な経験が増えた分、相手の話をより楽しめるようになっている気がします。

確実に以前よりも話な弾み、相手の話を面白く感じ、自分の興味の増大を感じました。これは単純な繰越効果ではなく、琴線に触れやすくなっているんだと思います。

 

 

趣味の消費時間構成比で圧倒的シェアを占めていた「酒飲み」はウエイトを少し下げ、他の趣味に触れる時間が増えました。

ただ、趣味の質構成比では極端に下がったわけではありません。他の趣味との相互作用で、以前より楽しめるようになってきたと感じています。

 

表題の「酒飲みの私が如何にして9月を乗り切ったか」に対する答えは「他の趣味を楽しむ」という石を投げれば当たるようなありふれたものでした。

ただ、実体験を伴う知識は、今後の私をより良くするのだろうと感じ、改めてブログに書き起こしました。

 

 

8月までよりも、10月に入ってから常連仲間と飲む酒の方が美味しい。こんなに素晴らしいことはありません。

 

 

あとは、未だに制限がかかっているもう一つの大きな趣味である「バスケットボール」サークルの練習が再開されれば、21年度上期の私よりも、もっともっと楽しい人生が過ごせるような気がしています。

 

 

下期から、また明るく頑張りたいと思います。

制限が緩和されたお酒をほどほどに楽しみながら。

 

今年残り3ヶ月、皆さまに健康と、僅かばかりでも幸せがありますように。