元仮面優等生の青春ゾンビ

元札幌市民 元仮面優等生 今はうだつの上がらぬ社会人

【検証】図書館で恋がしたいので、フェルミ推定してみた

やや長いです。

 


彼女のいない佐倉河です。

 


先日、私のとても仲の良い従兄から、婚約したという報告を受けました。

次の親族旅行(祖父母、従兄家族、佐倉河家で毎年行われているもの。)に参加する予定とも聞きました。

 


羨ましい……

彼女欲しい……

 

 

 

 

 

 

彼女欲しいといえば、理想的な馴れ初めの代表って、やっぱり「図書館で同じ本を取ろうとして手と手がぶつかり、そこから恋が始まる」やつですよね。異論は認めません。

 

 

 

そこで今回は「図書館で同じ本を取ろうとして手と手がぶつかりった子と付き合う確率」について推定してみようと思います。

 


フェルミ推定というものを利用します。

フェルミ推定を簡単に説明すると、実際には計測できない数字を、いくつかのデータで論理的に推定するというものです。

 


例としてよく挙げられるのがシカゴのピアノ調律師です。以下wikiの引用です。

 


まず以下のデータを仮定する。

 

1.シカゴの人口は300万人とする
2.シカゴでは、1世帯あたりの人数が平均3人程度とする
3.10世帯に1台の割合でピアノを保有している世帯があるとする
4.ピアノ1台の調律は平均して1年に1回行うとする
5.調律師が1日に調律するピアノの台数は3つとする
6.週休二日とし、調律師は年間に約250日働くとする


そして、これらの仮定を元に次のように推論する

 

1.シカゴの世帯数は、(300万/3)=100万世帯程度
2.シカゴでのピアノの総数は、(100万/10)=10万台程度
3.ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる
4.それに対し、(1人の)ピアノの調律師は1年間に250×3=750台程度を調律する
5.よって調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される

 

 


ちゃんと使えばこんな感じになります。

 


名ばかり経営学士の私は、大学でフェルミ推定の講義を受講した後「通学路でパンを加えた転校生とぶつかって付き合う確率」なるものを推定したことがありますが、見事などんぶり勘定だったと反省しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【検証】図書館で同じ本を取ろうとして手と手がぶつかり、そこから恋が始まる確率

 

 

 

①本A選ばれる確率

 


まず、私と未だ見ぬ彼女Xが手をぶつけるきっかけになる本Aについて考えます。

 


日本図書館協会によると

図書館の閲覧可能な蔵書:227,639,000冊

2.2億冊ってすごいですね。

 


また、

図書館の年間利用人数:333,683,000人

3.3億人…すごい…

 


ここで図書館は週一で閉館してるとすると、365×6/7=312.86、つまり313日開いてることになります。

 


よって、図書館の平均利用人数(日)は333,685,000/313=1,066,086.26人となります。

 


ここで利用者が1度の来館で本を手に取る回数を5回(私の感覚による推定。)として、

全ての本が手に取られる確率は同様に確からしいと仮定すると、

図書館で手に取られる本は、1,066,086.26×5=5,330,431.3冊となります。

 


以上より、本Aが選ばれる確率は、

5,330,431.3/227,639,000=0.023

となります。

 


まあこんなもんですよね。特にコメントもないです。

 

 

 

②本Aが手に取られる時間

 

 

 

①ではただ本Aを選んだだけです。

図書館の開館時間は長いですから、朝イチで私が本Aを手に取って眺めたあと戻して、閉館時間ギリギリにある人がそれを手に取っただけになる可能性があります。

 


まったく恋が生まれる要素がありません。お互いに出会ってすらないのですから。

 


なので次は、本Aが手に取られている時間を考える必要があります。

 

 

 

まず、図書館の開館時間を11時間(=39,600秒)とします。まあこれ概算ですしね、こんなもんでしょう。

 


続いて、本を手に取る時間です。

これも私の感覚ですが、0.5秒くらいでしょう。

 


なので開館時間のうち、ある本が手に取られている時間の割合は、

0.5/39,600=0.000013

です。

 

 

 

①を踏まえて考えると、私とある人が本Aを同時に手にとって、手と手がぶつかる確率は

0.023×0.000013=0.00000030

です。

 


つまり、3,333,333日間、10,650年図書館に行き続けて、ランダムに5冊手に取っていれば、ある人と手と手がぶつかるということです!

 


10,650年です。

 


10,650年です!!!!!

途方も無いですね!!!!!!

 


そうは言いながらあれですからね、年間の利用者から考えると、全国で年3万人くらいは手と手がぶつかってるんですね。ほんとかぁ?計算間違えてない私?

 


③「ある人」が私のストライクゾーンの女の子である確率

 

 

 

これめちゃめちゃ大事なんですが、

②までで求められたのは「図書館で本を選んでいたらある人と手がぶつかる確率」なだけであって、このままだと「ある人」がよぼよぼのお爺さんだったり、4人の子持ち結婚25年目のマダムである可能性があります。

それは決して私の求めているところではありません。

 


まだまだ考えなくてはいけませんね。

 

 

 

まず、私のストライクゾーンの女の子を、現在交際相手のいない、20〜34歳の未婚女性とします。

なぜこうしたかというと、データが集めやすいからです。

 


f:id:seisyunzombie:20191015010755j:image

松宮編集長(35歳さん)、ごめんなさい……

 


総務省によると、

日本の人口:126,150,000人

20〜34歳の未婚女性:5,636,422人なので、

無作為に抽出した時に、それが20〜34歳の未婚女性である確率は5,636,422/126,150,000=0.045です。

 


また、内閣府によると、

18〜34歳の未婚女性の非交際率は0.57なので、今回はこれをそのまま転用します。

 

 

 

よって、「図書館で本を選んでいたら、交際相手なしの20〜34歳未婚女性と手がぶつかる確率」は、

0.00000030×0.045×0.57=0.00000000077です。

です。

 


つまり、1,298,701,298日。4,129,205年間。

400万年間毎日図書館に通えば、交際相手なしの20〜34歳未婚女性と手がぶつかります。

 


アウストラロピテクスの誕生は440万年前

 


キッッッッッツ……

 

 

 

 


④ストライクゾーンの女の子が、私の未だ見ぬ彼女Xである確率

 

 

 

さあいよいよストライクゾーンの女の子と手をぶつけることができましたが、これではまだ足りません。

 


何故か。

 


それは私がその女の子と付き合えるかどうか、つまり私の交際率が必要となるからです。

 


話しかけて仲良くなり、そこから恋愛関係に発展する確率を求めなくてはなりません。

 

 

 

まずは私がその子に話しかけて仲良くなる確率ですが、これは私が常にそうしようと心がけているので1(=100%)とします。異論は認めません。だって私がそう決めたから。

 

 

続いて、私が仲良くなった女の子とお付き合いをする確率です。

今まで私が付き合いした人数を、今までの私の女友達の数で割り、算出します。

 

 

 

まず私が彼女が欲しいと思い始めたのが13歳なので、今年で11年目になりますね。

 

 

 

平均的な友達の数としてダンバー数というものを使います。簡単に言うと、ある時期に安定的な社会関係を維持できる上限数のことです。

これは150人とされています。

 

 

 

「ある時期」を1年として考えると、13歳から私は11×150=1,650、つまり延べ1,650人の友達がいるわけです。

 

 

 

そして私の友達の男女比ですが、大体8:2くらいです。

なので、1,650×0.2=330、つまり11年間で延べ330人の女友達がいたわけです。

 

 

 

こんな多かったかなあ……自信ないなあ……

毎年常に33人は女友達居たってこと……?

 

 

 

まあそういうことにします。

 

 

 

 


11年間の私の交際相手の数が0なので、

0/330=0、つまり私が仲良くなった女の子と1年以内に付き合う確率は0です!

 

 

 

 


さあこれで全ての数字が揃いました!!

 

 

 

 


③の数字に、④で求めた私の交際率を掛けることで、「図書館で同じ本を取ろうとして手と手がぶつかり、そこから恋が始まる」確率を求められます。

 

 

 

0.00000000077×0=0

 

 

 

 

 

 

0。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


彼女が欲しいです。