元仮面優等生の青春ゾンビ

元札幌市民 元仮面優等生 今はうだつの上がらぬ社会人

将来役に立つわけねぇ「こんなの」が役に立った瞬間

「こんなの勉強して何の役に立つっていうんだよ」

って1度は思ったり、聴いたりしたことのあるワードだと思います。

 

 

 

実学重視(?)からか

「学校の勉強は最低限の算数と家庭科を教えれば事足りる」

という主張を聞いたこともあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「役に立つ」講義、「役に立つ」学部、「役に立つ」資格…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おこがましい…………

ああ、おこがましき人間…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、この世に無数にある知識を身につけて、それを「役に立つ」ように使うことこそが人間の営みであるというふうに解釈しています。

 

人間が、役に立つ知識を選択して使用するのではなくて、

知識を役に立たせるように人間が働くといいましょうか、そんな感じで考えているんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は現在、いわゆる経済調査などを行う職についております。

学生時代は経済学を専攻しておりまして、まだまだ勉強中の身ではありますが、その周辺について多少は学べたのかなとは思っております。

 

 

当然中学高校は通常の指導要領などに沿った授業を受けておりました。

ただ、実際の受験では使わない科目も当然勉強しましたよね。技術・家庭科、音楽、体育など……

 

 

私は高校受験と大学受験を経験したわけですが、どちらでも使わないけど勉強した科目が多々ありました。

 

 

ちなみに私の場合は、高校であれば国数理社英で、大学であればセンター5教科9科目だったため、それこそ前述の科目は全く受験には必要なかったわけです。

 

 

受験には。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は仮面優等生でした。

オタクでありながら、それを隠しつつ優等生のフリをして生活しておりました。

家族からも友人からも問題なく優等生として映るよう、比較的勉強や部活にも力を入れて、品行方正に生きてきました。

小学校3年生の頃から学級委員長を務め続け、中高と部活の主将として努力するほか、オール5を目指して勉強にも取り組んでいました。

 

絶対に受験で使わない、技術・家庭科や音楽、美術でさえも…全力で。

 

結果、中学では美術のみ4となってしまったものの、選択で音楽を履修した高校ではオール5をキープできました。

 

この時のモチベーションはもちろん仮面優等生をするということがありましたが、もう一つ常に考えていたことがあります。

 

 

 

 

 

 

「ベニヤ板をうまくノコギリで切る知識を身につけた人生は、そうでない人生より絶対豊かなはずだ」

 

 

 

 

 

 

そもそも未来は予測できないのに、この知識は自分に役に立つのか役に立たないのかを判断する能力などあるはずもないのです。

 

 

 

だからまず知識を身につけ、然るべき時にその知識を自分の手で役に立たせることができるよう努力する。

 

そう思って真面目に誠実に勉強を進めて参りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つい先日のことです。

 

まさかまだ23歳の自分が、中学高校で勉強した知識をこんなに役に立たせられるとは思いませんでした……

 

 

 

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肥料の三要素「PNK」……

 

北海道における第1次産業の重要性は非常に高いです。とりわけ農業については。

当然その農業をとりまく種苗法、機械の技術革新、ITの活用、肥料についても重要度が高くなるわけですが……

肥料についての知識……

きっと私が受験の科目だけを勉強していて、技術・家庭科を疎かにしていた中学生だったら、知識を役に立たせられなかったんだろうな……

 

 

 

 

 

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エルニーニョ現象…………

 

 

我が国の漁業において、養殖漁業というのは近年非常に緩やかながら規模を拡大しています。

給餌養殖経営において、費用のうち魚粉(エサ)が占める割合というのは60%以上にも上ることから、その価格変動には注視する必要があります。

 

 

2014年以降、ペルーのイワシ水揚高が減少した結果、魚粉の輸入価格が高騰しました。

そう、エルニーニョ現象で。

 

 

きっと私が大学の専攻が経済学だからといって、科学と人間生活や地学を疎かにしていた高校生だったら、この知識の活用に気づかなかっただろうなあ……

 

 

 

 

 

必ずしも活用し切れているかといったらそうではないかもしれません。

ただ、受験や専攻で必要ないからといって捨てるよりも、今後の人生のどこがで役に立たせられるかもしれないと意識して勉強すると!こんなに興奮して楽しい時間があるのだということがわかると!

今している勉強や経験がかけがえのない財産に思えてくるのです!!

 

 

 

タイトルは誤りかもしれません。

 

役に立つわけがない知識が役に立ったのではないのです。

 

活用方法を見つけられていなかった私が、ようやくその知識を役に立たせられたのです。

 

 

 

この喜びは何より私の人生を豊かにしてくれます。私の知識と経験を有機的に結びつける手助けをしてくれます。

 

 

きっと私が学生時代に学んだ西イスラムの歴史も、モーツァルトの生涯も、オペレーションズ・リサーチも、「流れの」の科学も、

今後の私の人生を豊かにしてくれるに違いないのです。

 

 

もし豊かにしてくれなかったとしたら、それは知識や学問が悪いのではなく、活用できなかった私の責任なのです。

 

 

だから今日も、多くの知識を身につけて、より楽しく生きられる人になりたいと願うのでした。

 

 

 

 

ちょっと疲れている中ではありますが、仕事で楽しいことがあったという自慢話でした。

 

 

 

自慢できたので満足してよく眠れそうです!おやすみなさい!!